w コマンド

コマンドの概要

 「w」コマンドは、現在のログインしているユーザーの情報を表示するためのコマンドです。ログインユーザーのユーザー名、端末、ログイン時刻、CPU利用率、実行中のコマンドなどの情報を提供します。

コマンドの主なオプションと説明

オプション説明
-h, –no-headerヘッダーを表示しない。
-u, –no-current現在のプロセス時間とCPU時間を計算する際に、ログイン名と現在のユーザー名の違いを無視する。
-s, –short短く表示する(ログイン時刻、CPU使用時間を表示しない)。
-f, –fromFROMフィールドの表示をリモートホスト名に切り替える。
-i, –ip-addrFROMフィールドをipアドレス表示にする。
主なオプションと説明

コマンドの使用例と解説

1.ログインしているユーザーの一覧を表示する。

 このコマンドは、ログインしているユーザーのユーザー名、端末、ログイン時刻、CPU利用率、実行中のコマンドなどの情報を表示します。

$ w
 14:16:17 up  1:32,  3 users,  load average: 0.00, 0.01, 0.05
USER     TTY      FROM             LOGIN@   IDLE   JCPU   PCPU WHAT
user01   :0       :0               12:47   ?xdm?   1:04   0.13s /usr/libexec/gn
user01   pts/0    :0               13:22   53:13   0.02s  0.02s bash
user01   pts/1    :0               13:34    1.00s  0.04s  0.01s w
2.ショートフォーマットでログインしているユーザーの一覧を表示する。

-sオプションを使用すると、ショートフォーマットでログインしているユーザーの情報が表示されます。

$ w -s
 14:16:40 up  1:32,  3 users,  load average: 0.00, 0.01, 0.05
USER     TTY      FROM              IDLE WHAT
user01   :0       :0               ?xdm?  /usr/libexec/gnome-session-binary -
user01   pts/0    :0               53:36  bash
user01   pts/1    :0                0.00s w -s
3.ヘッダーを表示しない。

-hオプションを用いるとヘッダー行が表示されなくなります。

$ w -h
user01   :0       :0               12:47   ?xdm?   1:06   0.13s /usr/libexec/gn
user01   pts/0    :0               13:22   57:37   0.02s  0.02s bash
user01   pts/1    :0               13:34    1.00s  0.03s  0.00s w -h

 「w」コマンドは、現在ログインしているユーザーの情報を簡単に確認するのに便利なコマンドです。さまざまなオプションを組み合わせて使用することで、必要な情報を素早く取得することができます。