route コマンド:ルーティングテーブルを表示する

コマンドの概要

 「route」コマンドは、Linuxシステム上でルーティングテーブルを表示または変更するためのユーティリティです。ルーティングテーブルには、ネットワーク間の通信をルーティングするための情報が含まれています。

コマンドの主なオプションと説明

オプション説明
-4IPv4の情報を表示/操作する。
-6IPv6の情報を表示/操作する。
-n名前解決を行わない。
-e経路テーブルの表示に netstat のフォーマットを使用する。
add新しいルートを追加する。
delルートを削除する。
defaultデフォルトルートを設定する。
-nettarget をネットワークとする。
-hosttarget をホストとする。
-gwゲートウェイアドレスを指定する。
-netmaskサブネットマスクを指定する。
-dev記述したデバイスに経路を関連づける。
-metricメトリック(優先度)を指定する。
主なオプションと説明

コマンドの使用例と解説

1.ルーティングテーブルの情報を表示する。

このコマンドは、現在のルーティングテーブルの情報を表示します。

$ route
Kernel IP routing table
Destination     Gateway         Genmask         Flags Metric Ref    Use Iface
default         gateway         0.0.0.0         UG    100    0        0 enp0s3
10.0.2.0        0.0.0.0         255.255.255.0   U     100    0        0 enp0s3
192.168.122.0   0.0.0.0         255.255.255.0   U     0      0        0 virbr0
2.ルーティングテーブルに新しいルートを追加する。

 このコマンドは、192.168.1.0/16のネットワークに対するルートをenp0s3インターフェイスに関連付けます。rootユーザーで実行します。

# route add -net 192.168.0.0 netmask 255.255.0.0 dev enp0s3
3.特定のルートを削除する。

 このコマンドは、192.168.1.0/16のネットワークに対するルートを削除します。rootユーザーで実行します。

# route del -net 192.168.0.0 netmask 255.255.0.0
4.デフォルトルートを設定する。

このコマンドは、デフォルトのゲートウェイを192.168.0.1に設定します。rootユーザーで実行します。

# route add default gw 192.168.0.1

 「route」コマンドは、ネットワークのルーティング情報を管理するための重要なツールです。特定のネットワークへの通信の経路を設定し、管理するために使用されます。