wc コマンド:ファイルの情報を表示する

コマンドの概要

 wcコマンドは、指定されたテキストファイルまたは標準入力から単語、行数、バイト数をカウントして表示するためのコマンドです。ファイルの統計情報を表示する際に利用されます。

コマンドの主なオプションと説明

オプション説明
-cバイト数を表示する。
-w単語数を表示する。
-l行数を表示する。
-m文字数を表示する。
-L最長行のバイト数を表示する。
主なオプションと説明

コマンドの使用例と解説

1.’/etc/passwd’ ファイルの行数、単語数、バイト数を表示

‘/etc/passwd’ と ‘/etc/hosts’ ファイルの行数、単語数、バイト数を表示します。

ファイルの行数、単語数、バイト数の順で表示されます。

$ wc /etc/passwd
  49   96 2534 /etc/passwd
$ wc /etc/hosts
  2  10 158 /etc/hosts
2.パイプを使用してテキストを受け取り、単語数を表示

パイプを使用して標準出力からテキストを受け取り、単語数を表示します。

$ echo "Hello world, how are you?" | wc -w
5
3.’/etc/passwd’ ファイルの最長行の長さを表示

-L オプションを使用して最長行の長さを表示。

$ wc -L /etc/passwd
99 /etc/passwd
4.’/etc/passwd’ ファイルの行数、単語数、バイト数を表示

 -l、-w、-c オプションを使用してそれぞれ行数、単語数、バイト数を表示します。これは、オプションを指定しないでwcコマンドを実行する場合と同じ出力になります。

$ wc -l -w -c /etc/passwd
  49   96 2534 /etc/passwd
5.’/etc/passwd’ ファイルの行数と単語数を表示

< を使用してファイルから直接、wcコマンドに入力して行数と単語数を表示します。

$ wc -l -w < /etc/passwd
  49   96

 これらの例は、wcコマンドの基本的な使用法を示しています。様々なオプションを利用して、異なるカウント情報を表示することができます。