MBRとGPTという2つの方式

1.MBR (Master Boot Record)

1.1 概要
  • MBRは、古いパーティションスキームの一つで、BIOS(Basic Input/Output System)を通じてブートローダーを読み込むためのブートセクタを格納する特別なセクタです。
  • MBRパーティションテーブルは、最大4つのパーティションをサポートし、そのうちの1つは拡張パーティションである場合もあります。
1.2 制限
  • MBRは、2.2TBを超える大容量のハードディスクをサポートすることができません。また、最大4つのパーティションの制限があります。
1.3 メリット
  • MBRは、古いコンピュータやBIOSベースのシステムで広くサポートされており、従来のパーティションスキームとして広く使用されてきました。

2.GPT (GUID Partition Table)

2.1 概要
  • GPTは、新しいパーティションスキームの一つで、EFI(Extensible Firmware Interface)やUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)ベースのシステムで使用されます。
  • GPTは、MBRの制限を克服し、2.2TB以上の大容量のハードディスクをサポートし、最大128のパーティションをサポートします。
2.2 特徴
  • GPTは、パーティションテーブルにGUID(Globally Unique Identifier)を使用し、パーティションを一意に識別します。
  • GPTには、セクタ数を超えた大容量のハードディスクをサポートするためのセクタサイズの拡張機能があります。
2.3 メリット
  • GPTは、大容量のストレージデバイスや新しいハードウェアに対応し、パーティションの管理とセキュリティを向上させます。
  • GPTは、最大128のパーティションをサポートするため、より柔軟なパーティション管理が可能です。

3.MBRとGPTの比較

特性MBRGPT
最大サポートサイズ2.2TB以下2.2TB以上
パーティション数最大4つ(拡張パーティションを含む)最大128
パーティションの識別主にパーティション番号を使用GUIDを使用
ハードウェアサポート古いBIOSベースのシステム新しいUEFIベースのシステム
サポートOSWindows、Linux、macOSなど最新のOSやEFI/UEFI互換のOS

4.選択基準

  • 新しいシステムや大容量のストレージを使用する場合は、GPTを選択します。
  • 古いハードウェアやレガシーシステムでの互換性が重要な場合は、MBRを選択します。

 MBRとGPTは、それぞれの利点や制限に基づいて適切に選択する必要があります。システムの要件や互換性を考慮して、適切なパーティションスキームを選択することが重要です。