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Linuxコマンド演習27

以下のコマンドの演習を行います。

実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。

演習01:コマンド履歴を表示する。

・コマンドの履歴を表示します。

$ history
(略)
  916  ls [1-3].txt
  917  ls [1-4].txt
  918  cd
  919  rm -r samdir
  920  ls
  921  history 
  922  history -d 921
  923  history 
  924  history -w
  925  history -a

これまでに入力したコマンドの履歴が表示されます。

演習02:コマンド履歴をクリアします。

・コマンド履歴をクリアします。

$ history -c

・コマンド履歴を表示します。

$ history
    1  history

直前に入力した「history」コマンドしか、一覧にありません。

 これは、「history -c」コマンドでコマンド履歴がクリアされ、その後に実行された「history」コマンドだけがコマンド履歴にあるということを意味しています。

演習03:↑↓でコマンドの履歴を表示します。

・以下のコマンドを実行します。

 各コマンドの「cat /etc/sysconfig/」までは、共通しています。これらをいちいち入力するのは、面倒です。入力ミスをするかもしれません。「↑」「↓」キーを押すと、コマンド履歴を行き来することができます。「↑」「↓」キーを駆使しながら入力していきます。

$ cat /etc/sysconfig/chronyd
$ cat /etc/sysconfig/grub
$ cat /etc/sysconfig/network
$ cat /etc/sysconfig/rsyslog
入力例):以下のように入力していくと楽です。
$ cat /etc/sysconfig/chronyd
$
$  # 「↑」キーを押します
$ cat /etc/sysconfig/chronyd #1つ前のコマンド履歴が表示されます
$ cat /etc/sysconfig/ #「Backspace」キーを押して不要な部分を消します
$ cat /etc/sysconfig/grub #必要な残りの部分を入力します。
(続く)
 ・
演習04:コマンド名を補完する。

・「his」まで入力して「Tab」キーを押します。

$ his #ここまで入力して「Tab」キーを押します
$ history #残りの部分が表示されます
    1  history
    2  cat /etc/sysconfig/chronyd 
    3  cat /etc/sysconfig/grub 
    4  cat /etc/sysconfig/network
    5  cat /etc/sysconfig/rsyslog 
    6  history 
演習05:コマンド履歴番号を指定して再実行します。

・「!2」と入力して履歴番号2のコマンドを再実行します。

$ !2
cat /etc/sysconfig/chronyd 
# Command-line options for chronyd
演習06:ファイル名を補完する。

・新しく「Doc.txt」ファイルを作成します。

$ date > Doc.txt

・候補を表示する。

$ cat D #「Tab」キーを2回押します
Desktop/   Doc.txt    Documents/ Downloads/ #候補が表示されます
$ cat Doc. #一意となる長さまで入力して「Tab」キーを押します
$ cat Doc.txt #残りの部分が保管されて、ファイル名が表示されます
2024年  1月 27日 土曜日 01:35:55 JST

「Tab」キーを使って、コマンド名やファイル名、ディレクトリ名を補完することで、入力作業の負荷を軽減することもできますし、入力ミスも減らすことができます。

演習終了時の作業:ファイルの削除

・この演習で作成したファイルを削除します。

$ rm Doc.txt