docker network connect コマンド

 「docker network connect」コマンドは、指定されたネットワークに既存のコンテナを接続するためのDockerコマンドです。このコマンドを使用することで、既存のコンテナを特定のネットワークに追加して、異なるネットワーク間で通信を可能にすることができます。

コマンド構文

docker network connect [オプション] ネットワーク名 コンテナ名

オプション

以下に、「docker network connect」コマンドのオプションを表にまとめます。

オプション説明
–link他のコンテナへのリンクを作成します。接続されたコンテナ間で通信を可能にします。
–ip接続されたコンテナに指定されたIPアドレスを割り当てます。
–aliasコンテナに別名を割り当てます。指定した別名でコンテナをネットワーク内で識別します。
オプション

 これらのオプションを使用することで、既存のコンテナを特定のネットワークに追加する際に、リンクの作成やIPアドレスの指定、エイリアスの設定などを行うことができます。

使用例

docker network connect --ip 172.18.0.10 --alias app-container my-network my-container

意味

 この使用例では、「my-network」という名前のネットワークに「my-container」という名前のコンテナを追加し、そのコンテナにIPアドレス172.18.0.10を割り当てます。

 また、「app-container」というエイリアスをこのコンテナに割り当てます。これにより、「my-container」は「my-network」に接続され、指定されたIPアドレスを持ち、「app-container」という別名でネットワーク内で識別されるようになります。


 このようにして、「docker network connect」コマンドを使用することで、既存のコンテナを特定のネットワークに追加し、ネットワーク間での通信を可能にすることができます。