YAMLの定義方法

 YAML(YAML Ain’t Markup Language)は、構造化データを人間にも読みやすく、コンピューターにも解析しやすい形式で表現するための言語です。ここでは、Docker Composeでのコンテナの定義に使用されるYAMLの定義方法について解説します。

Docker Composeでコンテナを作成するためのYAML形式ファイル

 Docker Composeを使用して複数のコンテナを作成するには、YAML形式のファイルが必要です。このYAMLファイルには、各コンテナの設定や依存関係、ボリュームのマウントなどが定義されます。Docker Composeは、このYAMLファイルを読み込み、指定された設定に基づいて複数のコンテナを一括して管理します。

YAMLとは

 YAML(YAML Ain’t Markup Language)は、人間にも読みやすく、コンピューターにも解析しやすいデータシリアル化形式です。YAMLは、設定ファイルやデータの表現に広く使用されており、構造化データの表現においてXMLやJSONに代わる選択肢として人気があります。

YAMLの書き方

 YAMLでは、データの入れ子関係を表すためにインデント(字下げ)を使用します。以下は、基本的なYAMLの書き方の例です。

【構文】
キー1: 値1
キー2:
 アイテム1
 アイテム2
キー3:
 キー3-1: 値3-1
 キー3-2: 値3-2

キー1: 値1
キー2:
  - アイテム1
  - アイテム2
キー3:
  キー3-1: 値3-1
  キー3-2: 値3-2
  • key: value の形式で、キーと値を対応付けます。
  • マップ(連想配列)を表す場合は、キーの後にコロン(:)を置きます。
  • リストを表す場合は、ハイフン(-)で始まる行を使用します。
  • インデントはスペース2つまたはスペース4つを使用し、混在させないようにします。

 YAMLのインデントは非常に重要であり、正しくインデントしないとデータの構造が崩れ、意図しない結果につながる可能性があります。したがって、YAMLファイルを作成する際には、適切なインデントを使用することが重要です。