イメージやコンテナを操作するコマンドのまとめ
Dockerのイメージやコンテナを操作するコマンドには、様々なものがあります。これらのコマンドを理解することは、Dockerを効率的に使用する上で非常に重要です。以下に、主要なコマンドとその概要をまとめます。
Dockerコンテナのライフサイクルの概要
Dockerコンテナのライフサイクルは、イメージの取得（プル）、コンテナの作成、起動、停止、削除というプロセスで構成されます。イメージはDocker Hubなどのレジストリからプルされ、そのイメージを基にコンテナが作成されます。コンテナは起動してアプリケーションを実行し、必要に応じて停止または削除されます。
イメージやコンテナを操作するコマンド一覧
以下は、Dockerのイメージやコンテナを操作するコマンドを表にまとめたものです。
| コマンドの種類 | コマンド | 説明 |
|---|---|---|
| イメージのプッシュ | docker image push {DockerID}/イメージ名[:タグ名] | イメージをDocker Hubや他のレジストリにアップロード |
| イメージのプル | docker image pull [オプション] イメージ名[:タグ名] | レジストリからイメージをローカルにダウンロード |
| イメージの削除 | docker image rm [オプション] イメージ名 [イメージ名] | ローカルに保存されているイメージを削除 |
| コンテナの作成 | docker create [オプション] イメージ [コマンド] [引数] | イメージから新しいコンテナを作成（起動はしない） |
| コンテナの起動 | docker container start [オプション] コンテナID | 作成されたコンテナを起動 |
| イメージの作成と起動 | docker container run [オプション] イメージ名[:タグ名] [引数] | イメージからコンテナを作成し、それを直接起動 |
| コンテナの停止 | docker container stop [オプション] コンテナID | 実行中のコンテナを停止 |
| コンテナの削除 | docker container rm [オプション] コンテナID | コンテナを削除 |
| 不要なリソースの一括削除 | docker system prune | 未使用のイメージ、コンテナ、ネットワーク、ボリュームを一括で削除 |
| コンテナの再起動 | docker container restart コンテナID | コンテナを再起動 |
| コンテナの中断 | docker container pause コンテナID | コンテナを中断 |
| コンテナの再開 | docker container unpause コンテナID | 中断したコンテナを再開 |
| イメージの一覧表示 | docker image ls | Dockerイメージの一覧を表示 |
| 実行中コンテナの一覧表示 | docker container ls | 実行中のコンテナの一覧を表示 |
| 実行中のコンテナへの接続 | docker container exec | 実行中のコンテナで新しいプロセスを実行 |
| 実行中のコンテナへの接続 | docker container attach | 実行中のコンテナに接続 |
Dockerイメージのプッシュ
イメージをDocker Hubや他のレジストリにアップロードするには、「docker image push」コマンドを使用します。このコマンドは、イメージをリモートのレジストリにプッシュするために使用されます。
docker image push {DockerID}/イメージ名[:タグ名]Dockerイメージのプル
レジストリからイメージをローカルにダウンロードするには、「docker image pull」コマンドを使用します。このコマンドは、指定されたイメージをレジストリから取得します。
docker image pull [オプション] イメージ名[:タグ名]Dockerイメージの削除
ローカルに保存されているイメージを削除するには、「docker image rm」コマンドを使用します。このコマンドは、指定されたイメージをローカルから削除します。
docker image rm [オプション] イメージ名 [イメージ名]Dockerコンテナの作成
イメージから新しいコンテナを作成するには、「docker create」コマンドを使用します。このコマンドは、コンテナを作成しますが、起動はしません。
docker create [オプション] イメージ [コマンド] [引数]Dockerコンテナの起動
作成されたコンテナを起動するには、「docker container start」コマンドを使用します。このコマンドは、指定されたコンテナを起動します。
docker container start [オプション] コンテナIDDockerイメージの作成と起動
イメージからコンテナを作成し、それを直接起動するには、「docker container run」コマンドを使用します。このコマンドは、コンテナの作成と起動を一度に行います。
docker container run [オプション] イメージ名[:タグ名] [引数]Dockerコンテナの停止
実行中のコンテナを停止するには、「docker container stop」コマンドを使用します。このコマンドは、指定されたコンテナを停止します。
docker container stop [オプション] コンテナIDDockerコンテナの削除
コンテナを削除するには、「docker container rm」コマンドを使用します。このコマンドは、指定されたコンテナを削除します。
docker container rm [オプション] コンテナID不要なリソースを一括削除
未使用のイメージ、コンテナ、ネットワーク、ボリュームを一括で削除するには、「docker system prune」コマンドを使用します。
docker system pruneその他のコンテナ操作コマンド
・コンテナ再起動
docker container restart コンテナID・コンテナ中断
docker container pause コンテナID・コンテナ再開
docker container unpause コンテナIDイメージ・コンテナの確認コマンド
・Dockerイメージの一覧表示
docker image ls・実行中コンテナの一覧表示
docker container ls実行中のコンテナへの接続コマンド
・実行コンテナでプロセス実行
docker container exec・実行コンテナへの接続
docker container attachこれらのコマンドを適切に使用することで、Dockerコンテナとイメージの管理が効率的に行えます。