コンテナのライフサイクル

 コンテナのライフサイクルは、まずDockerイメージからコンテナが作成され、そのコンテナが実行されます。実行中のコンテナはアプリケーションやサービスが動作し、必要な場合は停止させることができます。不要になったコンテナは削除され、リソースが解放されます。このサイクルを通じて、コンテナの管理と運用が行われます。

コンテナのライフサイクルは、以下の段階に分けられます。

作成(Create)

 コンテナは、Dockerイメージをもとに作成されます。Dockerイメージは、アプリケーションやサービス、その依存関係、設定などが含まれたテンプレートです。

 コンテナを作成するときには、Dockerイメージがベースとなり、その内容がコンテナ内に展開されます。コンテナを作成するには「docker container create」コマンドを使用します。

実行(Run)

 作成されたコンテナは、「docker container run」 コマンドを使用して実行されます。実行中のコンテナは、ホストOS上で動作しており、アプリケーションやサービスが実行されています。この段階では、コンテナがネットワーク接続を確立し、他のリソースと通信する準備が整えられます。

停止(Stop)

 実行中のコンテナは、「docker container stop」 コマンドを使用して停止させることができます。コンテナを停止すると、アプリケーションやサービスの実行が停止され、リソースの消費が停止します。ただし、コンテナ自体は削除されずに停止状態となります。

削除(Delete)

 不要になったコンテナは、「docker container rm」 コマンドを使用して削除できます。コンテナを削除すると、コンテナが使用していたリソース(メモリ、ディスク領域など)が解放され、コンテナ自体が完全に消滅します。


 コンテナの状態を変化させるには、docker コマンドを使用します。これにより、コンテナを作成し、実行し、停止し、削除することができます。コンテナのライフサイクルを管理することで、アプリケーションやサービスのデプロイや運用を効率的に行うことができます。